歯科材料および薬品の価格高騰により、鎮静麻酔の治療費を下記の通り改定いたします。
ご理解ほどお願いいたします。
改定日:2025年5月15日
旧 75,000円(税込82,500円) → 新 85,000円(税込93,500円)
歯科材料および薬品の価格高騰により、鎮静麻酔の治療費を下記の通り改定いたします。
ご理解ほどお願いいたします。
改定日:2025年5月15日
旧 75,000円(税込82,500円) → 新 85,000円(税込93,500円)
「なんだか最近、顎が疲れる」「歯がじんわり痛む」「肩こりや頭痛がひどい」―こんな悩みを抱えている人は少なくありません。
これらの症状、もしかするとTCH(Tooth Contacting Habit/歯列接触癖)が原因かもしれません。
TCHとは、無意識のうちに上下の歯を接触させる癖のことです。日常的に、気づかないうちに歯をカチッとくっつけている人は意外と多く、それが長時間に及ぶと、体にさまざまな不調を引き起こす可能性があります。
最近はスマホを見ている時に無意識にしている人が多いと聞きます。
今回は、そんなTCH(Tooth Contacting Habit/歯列接触癖)についてお話したいと思います。
私たちがリラックスしているとき、上下の歯の間には通常1〜3mmほどのすき間(安静空隙)があるのが正常です。しかしTCHがある人は、このすき間を作らず、無意識に上下の歯を接触させてしまいます。
たとえば、仕事に集中しているとき、スマホを見ているとき、緊張しているときなど、上下の歯が触れていないか意識してみてください。もし頻繁に接触しているなら、TCHの可能性があります。
TCHは軽視されがちですが、長期的に続くと以下のような影響が出ることがあります。
顎関節症:顎の関節に負担がかかり、痛みや開閉時の違和感を引き起こす
歯の痛みやすり減り:歯に圧力がかかり、知覚過敏や歯の摩耗の原因に
頭痛や肩こり:噛む筋肉が緊張し続け、首や肩にまで負担が波及
集中力の低下:常に体が緊張状態になり、ストレスや疲労感が溜まりやすくなる
一見、歯とは関係なさそうな症状も、TCHが原因になっているケースは珍しくありません。
TCHの主な原因は、次のようなものが挙げられます。
ストレス:緊張や不安が続くと、無意識に歯を食いしばるようになります。
姿勢の悪さ:猫背やうつむき姿勢は、噛む筋肉に力が入りやすい状態を作ります。
集中時の癖:パソコン作業や勉強中、無意識に歯をくっつける人は多いです。
睡眠中の歯ぎしりとの関連:TCHがある人は、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりも併発しやすいとされています。
TCHのやっかいなところは、「無意識の癖」であるという点です。したがって、意識して直していく必要があります。以下の方法が効果的です。
1. リマインダーを使う
「歯を離す」「リラックス」などのメモをデスクに貼ったり、スマホの通知機能を活用して1時間おきに表示させたりすると、無意識のクセに気づきやすくなります。
2. 姿勢を見直す
椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばすことで、顎や首に余計な力が入らなくなります。特にデスクワークの人は、パソコンの高さや椅子の調整が大切です。
3. ストレスを軽減する
簡単なストレッチや深呼吸、音楽を聴くなど、自分なりのリラックス方法を持ちましょう。ストレス対策はTCHだけでなく、全身の健康に役立ちます。
4. 歯科医院に相談する
TCHが強く、顎や歯の症状が出ている場合は、歯科医院で相談するのがおすすめです。マウスピースを使った治療や、姿勢・生活習慣のアドバイスを受けることもできます。
TCHに気づくことが第一歩
TCHは非常に身近で、多くの人が抱える問題ですが、気づいていないケースがほとんどです。「歯は食事や会話のとき以外は触れていないのが正しい」という認識を持ち、日常的に意識して改善していくことが大切です。
もしこの記事を読んで、「あ、今歯がくっついてる!」と感じたら、それが改善の第一歩。今日から少しずつ「歯を離す習慣」を始めてみましょう!
医療法人社団天白会有明ガーデン歯科クリニックは、お口の中の些細なトラブルやお悩み事、検診など、お気軽にご相談できる歯科医院です。また、セカンドピニオンでの受診も受け付けております。
土日祝も20時まで診療しており、駐車場も完備しています。お気軽にご相談ください。
あなたの歯の健康をサポートいたします!
医療法人社団天白会
有明ガーデン歯科クリニック
院長 歯学博士 石坂千春
理事長 歯学博士 山田健太郎 日本口腔インプラント学会 専門医
こんにちは
歯科医院には多くの種類の被せ物が存在します。
その多くは、むし歯を削ったり、抜歯したりすることでご自身のお口の中でダメージを負ってしまった部分を補い、噛む・話すといった機能をもと通りにする役目を果たしています。
今回のブログのテーマはそのような被せ物に保証があるのか?ないのか?
あるとすれば、その期間は?といった疑問についてお答えしていきます。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
保証のお話をする前に知っておいていただきたいことがあります。
保険診療と自由診療の違いについてお伝えいたします。
保険診療とは、健康保険証を活用して行う治療ですが、治療の範囲は必要最小限の機能回復(噛めるように)に留め、
国が定めた安価な材料しか使用を認められておらず、費用も全国一律の診療です。
また、自由診療とは、名前の通り「自由な診療」です。歯科材料の制限はなく見た目や耐久性など良質な治療の追求が可能です。
治療費についても同様に各歯科医院が自由に費用を決定することができます。
まずは、この違いをしっかり覚えておきましょう。
保険診療内の被せ物や詰め物には、下記のような種類があります。
また、これらの冠(CAD/CAM冠を除く)を使用したブリッジと呼ばれる歯がない箇所を補う被せ物も存在します。
保険診療内の被せ物には明文化された「保証制度」は存在していません。
ただ「クラウン・ブリッジ維持管理料」という項目があります。
この項目は、歯科医院が装着したクラウンやブリッジを2年間維持・管理しなければならないというものです。
ですから、被せていく歯はしっかり2年以上持つ歯かどうかを歯科医師が診断する必要があります。
仮に患者さんから「とりあえず持たせられるところまででいいので被せてほしい」という要望があったとしても、
診断した結果が2年間の保存が厳しい歯である場合は被せ物での治療をお断りすることもあります。
では、自由診療における被せ物の種類や保証はどうなのでしょうか。
自由診療は種類や保証期間、また治療費においても前述させていただいた通り、各歯科医院で設定が異なります。
被せ物の種類が豊富で患者さんに選んでもらう歯科医院があれば、選択するほどの種類を持ち合わせていない
歯科医院もあるかと思います。
また、保証期間についてもまったく設定していない歯科医院がある一方、長期保証を設定している歯科医院もあるでしょう。
とはいえ、いずれにしても治療費は保険診療に比べれば高額です。
長期的に持たない歯に自由診療の被せ物をするのは、費用対効果の面からしても薦められないでしょう。
簡単に表にまとめてみました。
あくまで大枠での違いですので、詳細は歯科医院でお聞きになったほうが良いかと思います。
項目 | 保険内診療 | 自費診療 |
見た目 | 限定的(銀歯・プラスチック) | セラミックやジルコニアで自然 |
耐久性 | 中程度 | 高い(素材による) |
虫歯再発 | リスク高い | リスク低い |
保証 | なし。ただし、クラウン・ブリッジ維持管理期間は2年 | 長期保証の歯科医院もあり (院による) |
費用 | 数千円〜 | 数万円〜十数万円 |
いかがでしたでしょうか。
被せ物の保証は、保険診療内の被せ物については2年間は保険内での作り直しができないことを覚えておくとよいでしょう。
仮に期間中に作り直しする場合は保険制度が使えないため、材料が保険適用であっても自由診療となってしまいます。
一方、自由診療については、各歯科医院で対応は違います。しっかりと説明を聞いて選択されることをお勧めします。
医療法人社団天白会有明ガーデン歯科クリニックは、お口の中の些細なトラブルやお悩み事、検診など、お気軽にご相談できる歯科医院です。
また、セカンドピニオンでの受診も受け付けております。土日祝も20時まで診療しており、駐車場も完備しています。お気軽にご相談ください。
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有明ガーデン歯科クリニック
院長 歯学博士 石坂千春
理事長 歯学博士 山田健太郎 日本口腔インプラント学会 専門医
こんにちは
歯医者で虫歯治療を受けたにもかかわらず、その後にしみる症状が出たことありませんか?この症状は多くの方が経験しており、お問合せの多い質問の一つです。
その理由について、詳しくお話しますので、最後まで読んでいたければ幸いです。
虫歯の治療では、虫歯部分を削り取って詰め物をしていきます。この際、歯の内部にある神経に近づいたりすると、神経が刺激されやすくなります。特に虫歯が進行しており神経に近い部分まで達していた場合は、削った際に神経が特に敏感になりやすくなっています。神経が刺激を受けることで、しみる症状が発生すると考えられます。
どんな刺激があるか?
・虫歯を削る際の振動
・虫歯を削る際の摩擦熱
・冷たい空気や水をかけることによる冷却時の温度差
・虫歯を削ったあとに象牙質が露出することで食べ物の酸や糖などの影響
虫歯を取り除いたあとに詰め物や被せ物を装着しますが、金属を材料とした修復物を装着すると、金属を介しての熱伝導により冷たいものや温かいものが神経を刺激してしまい、しみるという症状を発症させてしまうことがあります。金属の修復物は、熱伝導性が高いため、装着後も刺激が受けやすくなります。
虫歯治療後にしみる症状が長期間続く場合の理由は下記の原因が考えられます。
歯は一度傷つくと完全に元に戻ることはありませんが、一定の回復力があります。治療直後は、歯の組織がまだ修復されていないため、しみることがあります。この状態は、治療後数週間から数ヶ月続くことがあります。特に、神経が影響を受けている場合や、大きな虫歯が治療された場合、回復には時間がかかることがあります。
回復とは何か?
第2象牙質の層(神経を守るバリア)が作られることを言います。第2象牙質とは歯が刺激を受けてしまうことに対する防御反応として神経に近い部分に作られ、外部刺激を遮断させます。
治療後にしみる原因が長引いている場合は、前述にある通り、一定期間は様子を見る必要はありますが、消失していく様子がない、もしくは痛み止めを服用しないほどしみる症状が強かったりするような場合は歯の神経が炎症を起こしている可能性があります。治療した虫歯が歯の神経まで達していない場合であっても、深いう蝕を神経ギリギリで取り除いたことによる刺激が神経にダメージを与えてしまい、歯の神経が炎症を起こしてしまっているケースはあります。まずは、歯科医師に相談をされてみることをお勧めします。場合によっては歯の神経の処置をしなければならない可能性もあります。
治療後にしみる症状が続く場合、まずは歯科医師に相談することが理想です。症状が一時的なものである場合もあれば、再治療が必要な場合もあります。歯科医師は、症状に応じて適切な処置をしてくれます。
金属による修復物が原因の一つである場合は、修復物の材料を取り換えることも対処法です。
金属の種類 | 熱伝導性 | しみやすさ |
パラジウム合金(銀歯) | 高い | しみやすい |
ゴールド(金合金) | やや高い | そこそこしみやすい |
ジルコニアやセラミック(非金属) | 低い | しみにくい |
しみる症状がある場合、知覚過敏用の歯磨き粉を使用することが効果的です。これらの歯磨き粉は、歯の表面をコーティングし、外部の刺激から守る作用があります。継続的に使用することで、しみる感覚を軽減することができます。
治療後の歯は敏感であるため、お口のケアを丁寧に行うことが大切です。虫歯や歯周病を予防するためにも、食後にしっかりと歯を磨き、フロスやマウスウォッシュを併用することが効果的です。
治療後の歯は敏感なので、冷たいものや熱いものを避けることも一時的に有効です。食事や飲み物を少しぬるめにして、歯の過剰な刺激を避けることがしみる感覚を軽減する手助けになります。
虫歯治療後にしみる感覚が生じるのは、さまざまな原因が考えられます。歯の神経が刺激されたり、詰め物の熱伝導によるものだったりが原因となっていることがあります。治療後のしみる症状は、時間とともに改善することが多いですが、我慢する必要は一切ありません。お口のトラブルは気持ち的にも落ち込んだりしがちです。症状が長引く場合は当然ですが、少しでも気になる方は歯科医師に相談することをおススメします。
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院長 歯学博士 石坂千春
理事長 歯学博士 山田健太郎 日本口腔インプラント学会 専門医
2025年5月3日(土曜)は午後の診療を休診させていただます。
午前(9:00~13:30)診療は通常通りです。
ご了承ください。
尚、当院はゴールデンウィークも休まず診療しておりますので、
急なお痛みなどございましたら、お気軽にお問合せください。
有明ガーデン歯科クリニック 院長
こんにちは
歯医者に抜くって言われたけど、抜きたくない!どうしよう?
と思われた時、ありませんか?
歯を抜いてほしいと思って受診される患者様はほとんどいません。
ただ、何らかの原因でどうしても歯を抜かなければならないと診断せざるを得ない時は決して少なくありません。
そのため、歯を抜くことが決定的な場合でも、患者さんにとっては大きな不安や疑問がつきまといます。
私たち歯科医師から「歯を抜かなくてはならない」と言われたとき、どのように対応すればよいのでしょうか?
このブログでは、歯科治療における抜歯(歯を抜く)の必要性とその背景、患者様が取るべき適切な対応方法、そして、心構えについて詳しくお話したいと思います。
まず初めに、歯科医師が歯を抜かなければならない理由を理解することが大切です。
歯の抜歯が必要になるのは、いくつかの状況が考えられます。
虫歯が非常に進行し、歯の大部分が失われてしまった場合、
歯を治療しても再生できないことがあります。
特に、虫歯が歯髄(神経)にまで達し、根管治療が不可能であったり、
感染が広がっている場合、歯を残すことが困難になることがあります。
このような場合、抜歯は避けられない選択肢となることがあります。
歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けてしまい、歯がぐらつき始めます。
歯周病が非常に進行していると、歯を保存することが難しくなり、
抜歯が必要になることがあります。
歯の根に病変ができると、根管治療がうまくいかない場合があります。
例えば、根管内にも膿がたまり、再発を繰り返すようなケースでは、歯を抜くことが最善の選択肢となることがあります。
親知らずが正しく生えていない場合や、横向きに生えている場合、
歯ぐきに炎症を起こしたり、隣の歯を圧迫したりすることがあります。
この場合、親知らずの抜歯が必要となることがあります。
歯が破損したり、歯並びの調整の一環として抜歯が必要な場合もあります。
また、歯を抜くことで、他の治療(インプラント治療や矯正治療など)
が可能になることがあります。
歯を抜かなければならないと言われた場合、患者様が取るべき行動は以下の通りです。
まず、歯科医師に「なぜこの歯を抜く必要があるのか?」という理由を
しっかりと確認しましょう。
歯を抜く理由が納得できるものであるかどうかを理解することが大切です。
歯科医師から、診断結果や治療の経緯について丁寧に説明を
受けることが求められます。
例えば、虫歯が深刻である場合や歯周病が進行している場合、
抜歯がやむを得ないことがあります。
しかし、治療方法によっては、歯を保存できる可能性がある場合もあります。
その可能性についても確認することをおすすめします。
歯を抜く前に、他に選べる治療法がないかを歯科医師に確認しましょう。
例えば、根管治療や歯周病治療を受けた後に歯を保存できる可能性があるかもしれません。また、インプラントやブリッジなど、抜歯後の治療方法についても事前に考慮しておくことで現状とのメリットデメリットを把握できますので、とても重要です。
一度、他の歯科医師に相談してみることも一つの方法です。
特に、抜歯が必要だと言われた場合には、別の歯科医師の意見を求めることで、他の治療法があるかどうかを再確認することができます。
セカンドオピニオンを受けることは、決して悪いことではなく、
自分の歯を守るための大切な手段のひとつです。
歯科医師から「抜歯が必要」と言われた際に、自分自身が納得できない場合、
再度その必要性を確認しましょう。
治療方法の選択肢や、その後の治療の結果について十分に説明を受け、納得した上で治療を受けることが大切です。
歯を抜くという決断は、患者さんにとって大きな不安を伴うものです。特に、歯を抜くことで今後の生活に影響を及ぼすことを心配する人も多いでしょう。そんな不安を解消するために、次のような方法を考えてみましょう。
歯を抜く際に最も心配されるのが痛みです。
しかし、現代の歯科治療では、痛みを最小限に抑えるための方法が確立されています。局所麻酔を使用して痛みを感じないようにすることができますし、手術後も必要に応じて鎮痛剤を処方してもらえます。
抜歯に対して強い不安がある場合、歯科医師にその気持ちを伝えましょう。
最近では、リラックスできる環境を提供するために、音楽を流す、静かな空間を作る、または鎮静剤を使うなどの方法もあります。
これらの方法を取り入れることで、リラックスした状態で治療を受けることができます。
歯を抜くことは決して簡単な決断ではありませんが、もし抜歯が避けられない場合、今後の治療に備えて心構えを持つことも重要です。
抜歯後にはインプラントやブリッジ、義歯(入れ歯)など、歯の代替手段が複数存在します。
抜歯後にどのような治療が可能かを事前に相談しておくことで、不安が軽減されるでしょう。
歯を抜きたい患者さんは基本的にはいません。
しかし歯科医師は、日々抜歯の必要性を語らなくてはいけない場合があります。
末期の歯周病、歯が割れている、重度の虫歯など、治療によって改善が図れないケース。また、問題の歯が感染源になって他の歯に感染を広げてしまうリスクが高いケースなど、歯を残すことによるデメリットが大きい場合は、歯科医師は抜歯をすすめることがあります。
患者様の側としては「症状がない」「困っていない」のにどうして?と思われることもあるでしょう。
一番の解決法は納得いくまでとことん歯科医師からの説明を受けることだと思います。稀に歯科医師から「この歯は残せない」「抜くしかない」と言われることがあるかと思いますが、この歯科医師の伝え方は間違っており、正しくは「この歯を保存(抜かない)することによるデメリットの方が抜歯することによるデメリットよりおおきい」ということ伝えたいのだと思います。
私は上記のような理由で抜歯が最良の治療と診断した場合は、まず患者さんに仮に抜かなかった場合のリスクをお話しするようにしています。
その結果、抜歯を選択する方もいますし、でもやはり残したいと言われる方もいらっしゃいます。
多くの場合は抜歯に同意してくれますが、残すほうを選択した場合もリスクを理解してくれているのでそれはそれでよい、と考えています。
あくまで私たちは診断結果のアドバイスはしますが、最後は患者さんご本人が判断すべきだと思っています。
まずは、とことんコミュニケーションをとることが何よりも重要です。
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院長 歯学博士 石坂千春
理事長 歯学博士 山田健太郎 日本口腔インプラント学会 専門医
こんにちは
今回のブログのテーマは前回のレントゲン撮影に続き、
妊娠されている方や授乳中の方の歯科治療についての第2弾として書かせてもらいます。
妊娠中だけでなく授乳中に歯科治療を受ける場合においても、
麻酔や薬の使用に関しては特別な配慮が必要です。
歯科治療での麻酔や薬について、以下のポイントをお伝えしますので、
最後までお付き合いいただければ幸いです。
妊娠中でも歯科治療を受けることは可能です。
むし歯や歯周病などの治療を放置しておくことは、母体や胎児に悪影響を与える可能性があるため、
早期に治療を受けることが推奨されます。できれば、妊娠安定期とされる4~7か月が良いとされています。
局所麻酔:歯科治療でよく使われる局所麻酔(例えば、リドカインなど)は、妊娠中でも通常、安全とされています。
局所麻酔薬は、麻酔をかけた部位にとどまり、全身に影響を与えることはほとんどありません。
そのため、胎児に与えるリスクは低いと考えられていますが、
妊娠初期(特に12週未満)には、可能な限り麻酔の使用を控えることが推奨されます。
また、歯科医院によっては表面麻酔で針を刺す際に痛みを緩和させています。
できる限り、無駄なストレスをかけないように努めています。
全身麻酔:歯科で全身麻酔を使うことは、まずありませんが、
もし必要な場合は、妊娠中のリスクを考慮して慎重に判断されます。
全身麻酔は胎児に影響を与える可能性があるため、できるだけ避けることが望ましいとされています。
(全身麻酔が必要な場合は、大学病院への紹介となるケースが多いです)
妊娠中に処方される薬も、できるだけ胎児に影響を与えないものが選ばれます。
歯科治療で使う薬で注意すべき点は以下の通りです。
抗生物質:歯科治療で感染の疑いや予防の場合に使われる抗生物質は、妊娠中にも安全とされていることが多いです。
しかし、抗生物質の種類によっては、使用が制限される場合があるため、歯科医師に確認が必要です。
主に使用される抗生物質は「セフェム系(例 フロモックス)」「ペニシリン系(例 アモキシシリン)」が多いとされます。
鎮痛剤:妊娠中に痛み止めを使用する場合、アセトアミノフェン(例 カロナース)が一般的に安全とされています。
しかし、イブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、妊娠後期には避けるのが望ましいでしょう。
妊娠中の痛み止めについても、歯科医師と相談しましょう。
授乳中も、妊娠中と同様に歯科治療を受けることは可能です。
しかしながら、麻酔と薬については妊娠中と同様に注意が必要です。
局所麻酔薬(リドカインなど)は授乳中でも通常は安全とされています。
麻酔薬が母乳に移行する量は非常に少なく、赤ちゃんに影響を与えることはほとんどありません。
ただし、治療後すぐに授乳を行うのではなく、数時間待つことを勧められる場合もあります。
授乳中に服用する薬も、母乳を通じて赤ちゃんに移行する可能性があるため、注意が必要です。
歯科治療で使う薬で気をつけるべき点は以下の通りです。
抗生物質:授乳中に使う抗生物質は、赤ちゃんに影響を与えることがあるため、
医師が授乳に安全な薬を処方してくれます。
ペニシリン系抗生物質(例 アモキシシリン)やセフェム系抗生物質(例 フロモックス)などは授乳中に比較的安全とされていますが、使用する薬は歯科医師と相談することが重要です。
鎮痛剤:授乳中に痛み止めを使う場合も、アセトアミノフェン(例 カロナール)が一般的に安全とされています。
イブプロフェンなどの薬も授乳中には問題ないとされていますが、使用前に確認が必要です。
授乳中にレントゲン検査を行う場合、歯科用のレントゲン設備の放射線量は非常に少ないため、授乳にほとんど影響を与えることはないでしょう。
しかし、歯科医院によっては、治療後に数時間授乳を避けるよう指示されることがあります。
妊娠中や授乳中の歯科治療では、麻酔や薬について注意が必要ですが、
適切に管理されれば、治療は安全に行うことができます。
歯科治療を受ける前に、担当の歯科医師に妊娠中もしくは可能性や授乳中であることを伝え、使用する麻酔や薬について相談してください。
また、適切な管理の下で治療が行えるとわかってはいても、できれば妊娠授乳中の歯科治療は避けたいと思われるのが一般的かと思います。そのためにも日常から予防しておくことが大切です。
有明ガーデン歯科クリニックのある東京都江東区有明は「東京オリンピック」の主要会場になったこともあり、
ここ数年で大きく変化し、今では「大きな新しい街」になり、
小さなお子様や妊娠中の方も有明ガーデン内で見かけることが多くなりました。
当院には小児歯科専門の歯科医師も在籍しておりますので、
ほんの些細な疑問や質問にもお答えできる歯科医院が可能です。
お気軽にご来院いただければと思います。
医療法人社団天白会有明ガーデン歯科クリニックでは、妊娠中のお口の中のトラブルやお悩み事や検診、
お子様のお口の中のご相談など随時受け付けております。
キッズコーナーやお子様と一緒(ベビーカー)に診療室に入ることもできます。
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こんにちは
妊娠している方や、あるいは妊娠しているかもしれない方の中には、レントゲン撮っても影響ないのかしら?と、心配される方もいらっしゃると思います。今回は、そんな方に読んでいただきたい内容です。
結論からお伝えしますと、妊娠していても歯医者で撮るレントゲンは心配無用です! では、その理由についてお話していきます。
放射線のエネルギーが人体にどれくらい被曝したのかを表す単位はシーベルト(Sv)で表されます。
放射線と聞くと、原爆や原発事故、最近では東日本大震災などを思い出してしまう方も多いと思いますが、私たちが普通に生活していても、空気中や大地など自然放射線を体に浴びています。また、遮蔽はされていますが、テレビや電子レンジといった家電製品からも出ていますし、食品からも低線量の被爆を常に受けているのです。
※ちなみに、日本で暮らしていると、年間に平均1.5ミリシーベルト(宇宙から0.4ミリシーベルト、大地から0.5ミリシーベルト、空気中から1.2ミリシーベルト、食品から0.3ミリシーベルト)の放射線量を浴びています。
では、お母さんの下腹部に居る胎児にどのくらいの放射線が浴びせられると影響があるのかが問題になります。
妊娠の時期にもよりますが、一度に胎児に直接50~100ミリシーベルトを 浴びさせてしまうと、流産や小頭症など母子の危険が有ると言われています。
では、この胎児に直接、50~100ミリシーベルトを浴びるとはどれくらいなのでしょうか。
歯医者でレントゲン撮影をした場合、一般的に、歯科パノラマ撮影(お口の中全体を撮影)で0.03ミリシーベルト、歯科口内法(デンタル)撮影(部分的に撮影)で0.01ミリシーベルトです。この数値からでも、胎児に影響を及ぼす50~100ミリシーベルトに達するにはかなりの撮影が必要だとわかりますが、そこから胎児が浴びる放射線量はデンタル撮影で 0.0001~0.0008ミリシーベルトだそうです。つまり、62.500枚以上のレントゲンを撮影しない限り、影響はないということになります。また、多くの歯科医院に導入されているCT装置であっても0.1ミリシーベルトだそうです。
レントゲンを撮影する際に、重いエプロンを羽織ったり着せられたご経験があるかと思います。上記のデータは鉛の入った防護エプロンをしていない場合の数値です。防護エプロンをしていた場合、胎児のいる下腹部への被爆は0だそうです。尚更に心配する必要は有りません。防護エプロンをしないでも殆ど問題はないですが、患者さんに安心してもらうために防護エプロンを着用しているのが実情なのです。
でもやはり不安が。
もちろん、そのように思われる方もいらっしゃいます。ただ、歯科医師の立場からの意見では、撮らないデメリット(治療ができない、盲目的な治療になる)のほうが高いと考えています。妊娠中はホルモンバランスや食生活の変化によって、妊婦さんのお口の中の環境も変わり、歯周病や虫歯のリスクが高まります。レントゲンを撮ることで、目視や触診ではわからない情報を得ることができ、早期発見、治療が可能となります。
最後に、歯周病と虫歯のリスクについて書きます。
歯周病にかかっている妊婦さんが早産する確率は5倍も高まると言われています。歯周病菌が歯ぐきの隙間から入り、歯を支えるあごの骨を溶かしていきます。すると、次第に血中濃度が高くなり、胎盤を刺激し、身体は出産の準備が整ったものだと勘違いしてしまい、陣痛や子宮収縮が起こさせ、早産してしまうこともあるようです。
ホルモンバランスも変化しやすく、歯周病菌が活発に活動しやすくなります。
妊娠初期はつわりが酷く、歯磨きどころじゃないという人もいるでしょう。
妊娠後期でも、おなかが張ることで、胃が圧迫され食事がとりにくくなります。自然と食事の時間が長くなり、口の中が酸性に傾いて虫歯になりやすくなります。
妊娠中でも歯科治療は可能ですが、体調が安定する妊娠4~7カ月目の安定期に治療されることをおすすめしています。
妊娠初期は治療による緊張が流産の危険性がないとは言えませんし、妊娠後期ですと、体力的に治療を受けにくいかもしれません。
お母さん本人の健康と生まれてくる赤ちゃんのためにも、妊娠中は歯を清潔に保つようにし、治療が必要ならば出産前に済ませることをお勧めします。
今回の、妊婦さんとレントゲンについてのブログはいかがでしたでしょうか。我々歯科医師や歯科衛生士がしっかりケアをしながら受診していただくよう努めさせていただきます。
ご心配なことがあれば、どんなことでも構いませんのでお気軽にお声がけしていただければと思います。
生まれてくるお子さんのためにもお口の中のチェックも妊娠中にされることで、安心して出産できることを祈っております。
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