歯科治療のあとにお酒を飲んでも大丈夫?

「治療のあと、今夜飲み会なんですが大丈夫ですか?」
歯科医院でよくいただく質問のひとつです。
実は、歯科治療と飲酒にはちょっと注意が必要なタイミングがあります。
今回は、歯科医師の立場からわかりやすく解説したいと思います。

抜歯や外科処置のあとの飲酒はNG!

抜歯やインプラント手術など、出血をともなう処置を受けた日は飲酒を控えるのが鉄則です。

理由は3つあります。

  1. 出血が再開するリスク
     お酒には血管を広げる作用があり、止まったはずの血が再び出てくることがあります。
  2. 血のかたまり(血餅)が流れてしまう
     抜歯後の穴には血餅というかさぶたができます。これが取れてしまうと「ドライソケット」と呼ばれる強い痛みが出ることも。

※ドライソケット:血の塊(血餅)が、うまく形成されなかったり剥がれてしまったりして、顎の骨が露出し、強い痛みが生じる状態のことです。正式には「抜歯窩治癒不全」とも呼ばれ、特に親知らずの抜歯後に起こりやすい合併症です。
症状は、強い痛み(抜歯後2~3日以内に激しい痛みが発生し、我慢できないほどになることもあります)、悪臭、腫れや炎症を伴います

  1. 薬との相性が悪い
     痛み止めや抗生剤とアルコールを一緒に摂ると、胃への負担や副作用が強く出ることがあります。

目安としては最低24時間、できれば48時間は禁酒をおすすめします。

薬を飲んでいるときの飲酒にも注意

歯の治療後には抗生剤や痛み止めを処方されることがあります。
薬によってはアルコールと絶対に一緒に飲んではいけないものもあります。

  • メトロニダゾール・セフメタゾールなどの抗生剤
     → アルコールと反応して吐き気・動悸・顔のほてりなどを起こすことがあります。
  • ロキソニン・ボルタレンなどの痛み止め
     → お酒と一緒に飲むと胃が荒れやすくなります。

お薬を飲んでいる間は、飲酒を控えるのが安心です。

麻酔が効いているうちは注意

虫歯治療や歯石取りのときに使う局所麻酔。
麻酔が残っている間にお酒を飲むと、感覚が鈍くなっていて唇や舌を噛んでしまうこともあります。
麻酔が完全に切れるまでは飲酒に限らず、お食事も控えましょう。

外科処置のあとは「治り」にも影響

アルコールは炎症を助長してしまうため、
腫れや痛みが長引いたり、治りが悪くなることがあります。
特にインプラント埋入手術や歯周外科などでは、2〜3日は禁酒が理想です。

日常的な治療では?

虫歯の詰め物の治療や根の治療、スケーリングなどの軽い処置では、基本的に飲酒制限はありません。
ただし、麻酔を使った日やお薬を飲んでいるときは控えるのが安全です。

まとめ

処置内容 飲酒の目安
抜歯・インプラント手術 24〜48時間控える
麻酔を使った治療 麻酔が切れるまで控える
投薬中(抗生剤・鎮痛薬) 服薬中は控える
軽い処置(スケーリング・詰め物など) 基本的にOK(ただし薬がなければ)

医療法人社団天白会有明ガーデン歯科クリニックは、
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土日祝も20時まで診療しており、駐車場も完備しています。
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このブログの監修者

医療法人社団天白会

有明ガーデン歯科クリニック

院長 歯学博士 石坂千春

理事長 歯学博士 山田健太郎 日本口腔インプラント学会 専門医