親知らずの放置は危険
親知らずを放置していませんか。 親知らずは放っておくのが一番危険です。まずは、経験の豊富な口腔外科にご相談ください。
痛みや腫れなど、親知らずはさまざまなトラブルを起こしがちです。一度でもトラブルを起こしたことがある親知らずは、自然に良い状態になることはありません。いずれ何らかの処置が必要になりますので、早めに歯科クリニックに相談してください。
当院には、経験の豊富な口腔外科の歯科医師が在籍しています。早めに不安の芽を摘むための方法について一緒に相談しましょう。
当院の親知らず治療
親知らず抜歯の豊富な実績
「親知らずは抜くしかない」と言われ、どうしようかと悩んでいる方はいらっしゃいませんか。私たちは、親知らずといえども、患者様の歯を残すために最善を尽くします。
当院では、他の歯科医院では「治療が難しい」と言われたケースも含め、毎日、難症例の親知らずの抜歯や治療を行っています。
残せる歯は残す
親知らずといえども、抜歯せずに済む可能性はあります。精密な検査や診察のうえで、抜歯の必要性を判断して、治療にあたります。
親知らずの処置に際しては、患者様に歯の状態をお聞きしたうえで、親知らずや歯肉の状態を確認します。親知らずの根元付近には大きな血管と神経が通っているので、歯が生えている角度や血管などとの位置関係も正確を把握する必要があるため、CT撮影を行うこともあります。
このように綿密な検査や診察を行ったうえで、抜歯の必要性を判断し、治療の方針を立てます。治療方針については、抜歯の必要性を含めて納得いただけるまで説明いたします。
体への負担が少ない抜歯処置
親知らずを抜歯するときは、歯の状態によって痛みや腫れの程度も大きく差が出ます。
「親知らずの抜歯」と聞くと、痛くて腫れあがるものと思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
もちろん、抜歯の際には局所麻酔を使用し、術後には腫れることもあります。しかし当院では、できるだけ患者様の負担が軽くなるよう、局所麻酔をする際にも痛みがないように工夫をしています。
症例にもよりますが、抜歯の処置は早ければ1分で終わります。歯が深く歯茎に埋没している場合は多少時間がかかりますが、それでもほとんどの場合、30分以内に終わります。できるだけ患者様の負担が軽くなるよう心がけていますので、ご安心ください。
術後の痛みや腫れは、炎症がある場合や歯肉の切開を行ったときに出ます。その場合は痛み止めや抗生物質を処方しますので、我慢できないほど、痛みを感じたり腫れたりすることはありません。
痛みを最小限に抑える
痛みを抑えるには、恐怖心を取り除き、リラックスして治療を受けていただくことも大切です。
親知らずの抜歯といっても、痛みの感じ方は人それぞれ。痛みを感じやすい方は、歯科治療に対する恐怖心やトラウマをお持ちの方が多いようです。
当院では、特に親知らずの抜歯では、患者様の恐怖心やトラウマを取り除くことを第一に考えています。恐怖心やトラウマを感じなければ、安心して治療を受けることができ、刺激に対し敏感に反応せずに済みます。
そのため、当院では丁寧なカウンセリングで分かりやすく治療内容をご説明することで、不安をできるだけ取り除きます。さらに恐怖心が強い患者様にはセデーション(静脈内鎮静法)を用い、半分眠っているようなリラックスした状態で治療を受けていただきます。
親知らずは早めに処置を
親知らずの生える向きや生え方は千差万別で、斜めに生えている歯や頭だけ少し出ている歯などさまざまです。顔を出さずに歯茎に生まれたままの場合もあります。そして、生え方によっては、隣の歯や歯並び全体に悪影響を及ぼしたり、虫歯や歯周病の原因になったりします。親知らずが原因の腫れや痛みも生じることがあります。
親知らずによって痛みや腫れが生じたら、すぐに歯科クリニックで診察を受けましょう。早めに対応しないと、トラブルは長引くばかりです。痛み止めなどを服用して一時的に症状が治まったとしても、いずれ再発します。今は異常がない方も、将来トラブルを起こす危険性はないのか、チェックを受けておいたほうがいいでしょう。
「よりによってこんなときに……」という最悪のタイミングで親知らずが痛みだすと大変です。転ばぬ先の杖と考え、検査を受けておきましょう。
親知らずを放置してはいけない理由
親知らずを放置していても、将来にわたって痛みや腫れなどが生じるリスクが少ないのであれば、無理に抜く必要はありません。しかし、過去に一度でも痛みや腫れがあったのなら、抜歯を検討したほうがいいでしょう。
問題を抱えた親知らずはいつ痛み出すかわかりません。大事な予定や仕事・イベントなどの直前に痛み出すと、目も当てられません。
大事なときほど、緊張や疲れなどから抵抗力が落ちたり、ホルモンバランスが乱れやすいもの。そうなると、おとなしくしていた親知らずも暴れ出したりするものです。
また、問題を抱えた親知らずを放置していると、健康な隣の歯まで悪影響を受けてしまい、複数の歯の処置が必要になることもあります。問題のある親知らずを放置していても自然に正常になることはなく、良いことは一つもありません。
特に女性は妊娠によって悪化することがありますので、注意してください。
親知らずのリスクとは
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虫歯や歯周病の原因に
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大事なときに痛みが
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健康な歯にも悪影響が
親知らずの処置の流れ
- 1詳しい検査と診察
最初にレントゲンでパノラマ写真を撮って、大まかな状態を把握します。さらに詳しく調べる必要があるときはCT撮影をします。親知らずの根元付近には大きな血管や神経が走っているので、歯の生えている角度や位置を確認することは重要です。患者様の話も聞き、実際に口の中を見て、親知らずや歯肉の状態をチェックします。
- 2丁寧な説明
処置当日は、抜歯の前に体調を確認いたします。
- 3痛みの少ない麻酔
抜歯は局所麻酔をしたうえで行います。麻酔自体の痛みも心配される方がいらっしゃいますが、当院では麻酔自体、痛みを感じないよう工夫していますのでご安心ください。
- 4体への負担に配慮した抜歯
抜歯は症例にもよりますが、早ければ1分程度で終わります。難しいケースでもほとんどの場合、30分以内で終わります。少しでも患者様の負担が軽くなるよう細心の注意を払い、処置を行いますのでご安心ください。抜歯が終われば、出血が止まったのを確認をして終了です。
- 5予後の確認
通常、歯を抜いてから1週間後に抜糸をします。大きく切開した場合などは、もう少し長く経過を見ます。抜歯後は腫れたり痛みがでたりしまが、1週間程度で治まってきます。また、抜歯した場所に食べ物が詰まりやすかったり、手前の歯が知覚過敏になったりすることがあります。抜歯後、2カ月ほどで歯肉が治り、4カ月ほどで骨も治ります。こうした傷が癒えるのに合わせて、このような症状はしだいに解消されていきます。
親知らずを抜歯する判断基準
抜いたほうがいい場合
- 腫れや痛みがある
- まっすぐ生えていない、歯茎に一部が埋まっている
- 周囲が化膿している
- 歯磨きがしにくく、プラークも溜まりやすい
- 歯周病が進行している
- 隣の歯に悪影響を与えている
- 歯並びの矯正の障害となる
抜かずに済む場合
- 真っ直ぐに生えている
- 将来的に問題となりそうな点がなく、プラークコントロールもできている
- ブリッジの支えになっている
親知らず抜歯の流れ
治療内容の概略
親知らずの抜歯の一般的な手順について説明いたします。
実際には、親知らずの状況や患者様の体調などによって、施術内容が異なることもあります。
- 親知らずがはえている歯肉と隣の第二大臼歯の歯肉に麻酔をうちます
- 口腔全体の診察を行い、適応症について確認します
- 歯肉を切開して、親知らずと骨が見えるようにします
- 歯冠と歯根を専用の機器を使って分割し、歯冠の部分を取り除きます
- 状況によっては歯根も分割し、抜歯します
- 抜歯した後につまっている汚れを取り除きます
- 切開した個所を縫い合わせます
- 出血を止めるため、10分程度ガーゼを噛んでもらいます
抜歯の際の注意点
出血
抜歯した後は、ガーゼなどをしばらく噛んでもらいます。そうすると、血の塊ができ、出血が止まります。
高血圧症などの病気や薬剤の影響で血が固まりにくくなっている場合などは、出血が止まりにくくなるリスクがあります。処置後1、2日、唾液に血液が混ざったり血の味がしたりする程度の出血は問題ありません。また、傷の周囲や顔に青あざが現れることが、ごくまれにありますが、特に問題はなく、数週間で消失します。
痛み・腫れ・発熱・機能障害
処置後、3、4日ほど痛みや腫れ、発熱が続くこともあります。長くても約1週間で治まります。
感染
術後の過ごし方や持病によっては、術後感染を起こしたり、なかなか治癒しないこともありますが、非常にまれです。
神経麻痺
下顎には神経が通っていますが、神経の近くに親知らずの根の先があります。神経から広がる枝が、親知らずの歯髄にもつながって医いるため、親知らずを抜くことで、下顎神経の一部が傷ついてしまうことがあります。その場合、知覚低下が起きます。しかし、発生頻度は2~3%で、その99%以上の人は1年以内に知覚が回復します。ただし、まれに軽度の知覚低下が認められます。また、10万分の1以下の割合で、舌神経に麻痺が生じるとの報告もあります。
ドライソケット
抜歯した後、血の塊ができることで患部からの出血が止まりますが、血の塊が分解され消失してしまうと、抜歯した穴から歯槽骨が露出し、乾燥してしまうことで激しい痛みがでます。
顎関節症状
非常に難しい抜歯の場合、長時間、口をあけておいていただかねばならないことがあります。そのような場合、非常にまれですが顎の関節が痛くなることがあります。普段から顎関節に痛みを感じたり、口を開けた時に音がしたりする方は、その可能性が高くなります。ほとんどの場合、痛みは一時的で時間がたてば治ります。
全身的な偶発症
処置中、極度の緊張などにより血圧の上昇や貧血などの症状が現れた場合、抜歯を中止することがあります。
手術後
麻酔が効いているので、痛みは感じませんが、傷口を触ったりしないように注意しましょう。鎮静法で麻酔をかけた場合や治療の内容によっては、処置後、しばらく安静にしていただく必要があります。処置後は最低でも24時間は麻酔の影響に注意してください。完全に麻酔薬や薬剤の影響から回復するまで、自動車やバイク等の運転、危険な器械の操作は禁物です。
食事
医師から食事の注意がありますので、指示された期間は固い食物や刺激物を避け、手術個所に負担をかけないように過ごしましょう。義歯も調整が必要になる場合がありますので、使用制限などの指示に従ってください。
お薬・抗菌剤
感染を予防するための薬が処方されます。副作用がでない限り、歯科医師の指示に従って服用しましょう。
鎮痛消炎剤
腫れや痛みをやわらげる薬も処方されます。歯科医師の指示に従い使用しましょう。
その他
うがい薬なども処方される場合があります。歯科医師の指示に従って使用しましょう。
入浴・飲酒・運動
手術当日の入浴や飲酒、運動などは、血行を促し抜歯個所からの出血を引き起こす危険性があります。歯科医師の指示に従ってください。術後1、2日は、唾液に血が混ざったり血の味がしたりすることがありますが、この程度の出血には問題ありません。また、薬を内服中の飲酒は禁止です。
歯みがき
歯磨きはしっかり行ってください。ただし、傷口に歯ブラシをあてたり、強くうがいをしたりするのはやめましょう。
Q&A
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痛みはありますか?
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上顎の場合はすぐに終わると聞きましたが?
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セデーション(静脈内鎮静法)について教えてください
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抜歯後に出血はありますか?
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抜歯後の痛みや腫れが心配です
-
ドライソケットについて教えてください
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抜歯後の注意点を教えてください